親として情けないのです。
年末、息子にアイロンで大火傷をさせてしまいました。
夕飯時です。
2歳と4歳の子供が「ギャーギャー」言い出すと、とても一人では手に負えない時があるのです。
その時私は、翌日の保育園のシーツをアイロンかけながら、
同時に夕飯のシチューを煮込んでいました。
お腹がすいたお姉ちゃんが台所に行き、お菓子を探し、
台をよじ登ろうとしたのです。
鍋に火をかけていたし危ない!と思い、私はとっさに台所に飛んで行きました。
姉の真似をして、弟もよじ登ろうとしました。
私は注意し、怒りました。
すると弟は泣き、
走ってベランダにいるパパの元に行こうとしました。
その途中にアイロンがあり、
ぶつかってしまいました・・・。
息子のすごい叫び声。
もう、最悪!!
終わった!!
と思いました 😥
すぐに冷やし救急で病院に行きました。
翌日にも受診。
皮膚が完全に溶けて相当深く
思っていた以上に重傷でした。
とにかく、自分を責めました。
取り返しのつかにことをしてしまった。
でも、こうなってしまったんだから、これからどうするかを考えていかないといけません。
この小さな息子の足を、どうやったら後遺症をできるだけ残さないで
キレイに直すかを考え、調べまくりました。
以前クリニックに務めていたときのDrが言っていたことを思い出しました。
「傷は乾かさないで治す方法もある」
と言っていたのを思い出しました。
調べてみると、出てきました。
消毒はしないで潤いを保たせながら自分の再生力で治す。
湿潤療法。
皮膚は細胞がどんどん下から生まれ変わってつくられます。
傷ができた場合はその組織を急ピッチで直そうとします。
下から、横から他の細胞がどんどん
助けてきます。
しかし従来のように消毒して乾かしてしまうと、その頑張ってくれる細胞自体の働きを止めてしまう。という考えが湿潤療法です。
(ぱっくり割れてしまったような傷はまた別ですが。)
痛みも少ないし、肌の再生力を信じ、この湿潤療法でやってみよう。
そう思いました。
案の定、救急で行った小児総合病院では消毒はせずに済みました。
「患部を乾かさないでおきましょう。」
と言ってワセリンを塗っていたので
湿潤療法を取り入れているのかな?と思いました。
しかし、医師は続けてこうも言いました。
「かなり深い。深達度Ⅲ(Ⅰ~Ⅲあるが一番重症)なので形成外科にも見てもらいましょう」
と。
形成外科に案内され行くと
そこの医師には
「今後歩行機能に問題が出てしまう前に、早いうちに、年内に緊急で植皮をしましょう!」
「このやけどは、間違いなく足の指にヒキツレを起こす。」
「皮膚は頭皮からとりましょう」
「全身麻酔で、しばらくの間は入院しましょう」
と
息子の脚を見るなり言いました。
(えー。やっぱそうなるの・・・?
いやいや、もうちょい待ってください :-|)
って感じでした・・・
もちろん医療の力は今の私たちには必要不可欠です。
医療の恩恵を受けています。
でも、
私はこの息子の足を、負担をかけずに戻す(見た目云々はそのあと)方法を考えた時、
即答できませんでした。
湿潤環境を保ちながら、皮膚の再生力で、できるところまで回復させたい。と思いました。
それでも、運動機能に影響を及ぼすような治り方だったら(皮膚が思った以上にひきつったり、それによって足の指がそってしまった等)そこから植皮などの検討をしても遅くはないと考えました。
色んなお医者様の考えがあります。
植皮を直ちに進める先生もいれば、
湿潤療法で大丈夫という先生もいます。
色んな選択がある世の中、結局は親の責任で、親の判断に任されます。
もちろん、植皮も頭には入れていたけど、
今植皮するメリットより頭皮を削る等のデメリットが大きいと思い
今段階での植皮には同意しませんでした。
植皮する場合は、全身麻酔をし、さらにその後も手術後安静が必要だし
を考えたとき今急いで植皮をするメリットは正直・・・わかりませんでした。
そして、そのあとワセリンをぬってくれてると思いきや
聞いたら「軟膏を塗りました」だと・・・。
帰宅して真っ先に洗い流してワセリンを塗り直しました。
そこから、湿潤療法の知識のあるDrを探して、
昭島の湿潤療法をしている形成外科の上原先生にお世話になっています。
先生は「確かに深いけど、植皮はしなくても大丈夫だよ」といってくれていました。
結果、ワセリンと保護シートのみで
植皮が必要!!深達度Ⅲと言われた息子の足ですが
かなりハイスピードで回復をしました。
毎日、消毒なんてしていません。
一度も消毒はしていません。
感染だけはしないようにだけ気をつけました。
水で洗い、ワセリンと、保護シートをつけていました。
特別なことはしていません。
朝晩患部を洗い流し保護シートを変えるだけ。
一晩経つと、保護シートにはびちゃびちゃに滲出液が出てきています。
それだけ頑張って皮膚は再生しているんですね。
下記に画像を載せています。
苦手な方はスルーしてください。
最初の状態はあまりにもえぐいので
モザイクかけています。
↓
12月21日やけどから3日後
白く見えるのは深すぎて細胞が壊死しています。
モザイクなし
下に載ってますので苦手な方はスルーしてください。
↓
↓
↓
1月8日現在(約3週間後)
モザイクなし
↓
なんとかここまで治りました。
本来なら皮下組織から再生するが、息子の場合は下からではなく
横から修復してきているようでした。←横から?と例外だったので医師に聞くと深い場合は横から修復するようです 😯
3週間でこれだけ治るって
肌の再生力、生まれ変わる力、新しい細胞を作り出す力
凄いと思いました。
で1月17日(約4週間後)
ここまで良くなってます。
もう少しして完全に皮膚で覆われたら
できるだけ跡が残らないように、
その時の肌状態にあったケアを、していきたいと思います。
で、今回感じたのは皮膚の再生力の凄さです。
ダメージを受けた時の肌の再生力って凄いです・・・
💡
※あくまでこれは、私の体験した一例です。
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